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第3回 パソコン文字通訳シンポジウム
 『文字通訳と聴覚障害者の知る権利』
〜どのような文字通訳が権利を守れるか?〜

・シンポジウムは終了しました。
・参加申し込みの受け付けは終了しました

2012年1月8日 第2回パソコン文字通訳シンポジウムの様子


【開催主旨】
 2006年に障害者権利条約が国連で採択され、その中で「全ての人権と基本的自由が普遍的である」ことが再確認されています。聞こえないから、話の一部が分かれば十分であるとか、話の重要な部分を別の人が選んで、それだけを伝えるということは、上記の考え方に反することは明らかです。聞こえなくても、基本的に話の全てを知る権利を持っており、話の中で、どこが重要で、どこが重要でないかは、聞く人が選ぶ権利を持っているはずです。
 私たちは、「文字通訳」という言葉を使っています。音声言語の通訳で、話の一部だけしか伝えないとか、重要な部分を通訳が選択して、それだけを伝えることは許されません。すなわち、「通訳」という場合、言葉は違っても、話されたものと、通訳されたものが等価であることが求められます。一方、今までの要約筆記では、再構築とか、無駄な枝葉のそぎ落としとか、要約ということが最も大切な技術として尊重され、等価であるかどうかという点が軽視されてきたのではないでしょうか?
 手書き要約筆記の場合、書く速度は話す速度の1/5であり、やむを得ず、要約をしてきた。しかし、連係入力が可能なパソコン文字通訳が出現し、ほとんど話されたままを入力することが可能になったにも拘わらず、昨年厚生労働省から通知された「要約筆記者養成カリキュラム」では、基本は、パソコン文字通訳でも、連係入力ではなく一人入力となっており、要約方法の学習が中心となっています。このため、資格試験では、1人要約入力の技能を評価することとなり、将来、連係入力の技能を持った入力者がいなくなってしまう心配があります。
 要約を求める聴覚障害者がいることも事実ですが、同時に、自分の聞く権利をきちんと保障してほしいと考える聴覚障害者もいることが軽く見られていると言わざるを得ません。裁判員制度、政見放送など、文字での情報保障が聴覚障害者の権利を守る上で、大きな役割を果たす機会が増えつつあります。
 「どのような文字通訳が聴覚障害者の権利を守れるのか?」、また、「そのような文字通訳者を養成するにはどのようにしたら良いのか?」、パソコン文字通訳のあり方について、皆さんと一緒に考えたいと思っております。
 
【概要】

日時:2013年1月6日(日)12:30〜16:00

場所:板橋区立グリーンホール601号室
   東京都板橋区栄町36-1  
   都営地下鉄三田線 板橋区役所前から徒歩5分
   地図はこちら
   TEL:03-3579-2221 FAX:03-3579-2295

プログラム:
 12:30 開会
 12:35 第1部 基調講演 「文字通訳と聴覚障害者の知る権利」
            長谷川洋 氏 (当事者)(全国文字通訳研究会理事長、元筑波技術短期大学助教授) 
 13:05 第2部 提言 「どのような文字通訳が権利を守れるか?」
          ・招待提言者
            越智大輔 氏 (当事者)(社団法人・東京都聴覚障害者連盟事務局長)
          ・一般公募提言者 (提言者募集中)
 14:50 休憩
 15:00 第3部 パネルディスカッション
 15:45 宣言文の採択
 16:00 閉会

募集人数:100名(事前登録制)

参加料:
    会員 無料
    非会員 500円

情報保障:遠隔パソコン文字通訳、手話通訳

主催:全国文字通訳研究会 
    (本会は、聴覚障害者の求める文字通訳の研究・普及の推進に寄与することを目的とした当事者団体です。)

後援:特定非営利活動法人 日本遠隔コミュニケーション支援協会

 
・パソコン文字通訳シンポジウムのチラシはこちら (両面印刷用)
 
印刷用にPDFファイルをダウンロードするには右クリックして「対象をファイルに保存」または「名前をつけてリンク先を保存」します。
  



参加希望者は以下のフォーマットに記入してメールで申し込みしてください。

第3回パソコン文字通訳シンポジウム参加申込書

・氏名


・メールアドレス


・住所(郵便物が届く住所)
⇒    県     

・所属団体・学校名など


・関係(該当する項を残してください。複数可)
⇒当事者/支援者/派遣関係/学校関係/行政関係/その他(   )
 
申込先
PCspeech2text_sympo130106@yahoo.co.jp

12月21日(金)21:00締切り
(定員に達し次第、受付終了とさせていただきます。)



提言者を募集します。

《提言発表者募集要綱》

・パソコン文字通訳(パソコン要約筆記、パソコンノートテイクなど)への
利用者からの提言を募集します。

・応募資格:パソコン文字通訳を利用した経験のある聴覚障害者

・発表時間:15分以内 

・内容の例:
 ・パソコン文字通訳の利用者としての体験、要望、提言
 ・パソコン要約筆記、PCテイクなどパソコン文字通訳全般への体験、要望、提言
 ・表示される字幕に関する体験、要望、提言
 ・入力者への要望、提言
 ・行政の施策、制度に関する体験、要望、提言(公的派遣、養成事業、資格認定など)

・匿名での発表について
匿名での発表を希望する方は、原稿を送ってもらえれば代読します。
(申込書には、住所、氏名などの記入が必要です。シンポジウムでは公表しません。)

・個人に対する誹謗中傷、公序良俗に反する内容は発表できません。

・提言内容などは、後日、HPで公開します。
(公開前に、発表者には内容の確認をします。HPには氏名などを掲載しないことも可能です。)

・応募人数多数の場合は、実行委員会で選考させていただきます。

提言発表をご希望の方は、以下のフォーマットに記入してメールしてください。

 
第3回パソコン文字通訳シンポジウム
提言発表 申込書

・氏名


・メールアドレス(携帯メール可)


・住所(郵便物が届く住所)
⇒〒    県     

・所属団体・学校名など


・聴覚障害(該当する項を残してください。複数可)
⇒中途失聴/難聴/ろう/その他(    )

・希望する情報保障(該当する項を残してください。複数可)
⇒文字通訳/手話/その他(    )

・提言のタイトル(プログラムに掲載します。)


・提言内容の概要


・匿名での提言を希望する方は、以下に理由を記入してください。


申込先
PCspeech2text_sympo130106@yahoo.co.jp 

12月21日(金)21:00締切り
(応募人数多数の場合は、実行委員会で選考させていただきます。)


第1回と第2回のパソコン文字通訳シンポジウムの資料などは、こちら